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海龍の 映画 『Men of Honor ザ・ダイバー』 徹底分解
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ビリー・サンデー 特集 |
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この役がないと この映画はここまで劇的には盛り上がらなかったであろうという ビリー・サンデー 曹長。最上級曹長から2回も降格人事の対象となり 最後はただの曹長になってしまいます。 それでも 海軍潜水士の最高峰の Master Diver であり Navy Cross の保持者でもあるのです。 そもそも Master Chief (最上級曹長)と言うのは下士官の最高位であり、たたき上げの水兵がここまで昇進するのは おそらく 現在の日本の警察で高卒で巡査任官した警察官が現役中に警部にまで昇格するのと同じくらい大変な事だと思います。 ですから その道では「神様」的な謂わば職人頭です。 軍での懲罰というのは官庁の役人と同様の懲戒、減棒、降格 などの他、軽いもので基地外外出禁止、休暇取り消しから 営倉(禁固)、不名誉除隊(民間でいう懲戒免職)までいろいろあります。 降格というのは 当然かなり重たい懲罰ですけど2回もその対象になって、更にまだ現役でいられる軍人なんて 戦時中でもない時代に存在するのでしょうか ? 現実的に考えればあまりいそうもありません。
実際のところ この Billy Sunday というキャラクターは映画の中での創造のキャラクターです。 実物のカールが それぞれの時期に遭遇した複数の海軍軍人達を複合ミックスして 創作されたキャラクターなのです。 ⋆ カールが実際に目撃して Navy Diver を目指すきっかけとなった Master Diver ⋆ 潜水学校時代の教官 ⋆ 片足を失ってから 現役復帰までのリハビリに協力してくれた医療関係者 こうした人達を混合しながら 映画を劇的に盛り上げるために創作されたのが Billy Sunday なのです。 映画の脚本家は 『これは完全な伝記ではない。 確かにカールの経歴と人生を追ったけど、やりたかったのは彼のガッツ、精神を表現することで、彼のシャツの大きさを表すことではない。 みんなが可能な限り共鳴できるように、脚本家として時にはオーバーに表現したりした』 と語っています。
Billy Sunday は歴戦の勇士ではあっても古い海軍世代の下士官の典型として設定され、反対に Hanks は新しい海軍世代の士官として対極の描かれ方をしているのです ね。
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☆ 目 次 ☆
【 参 考 】
【 外部 参考リンク 】
• The Carl Brashear Foundation • Diving Heritage -"Hall of fame" Carl Maxie Brashear • もぐりのドクターの潜水医学入門 独り言 − ザ・ダイバー
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07/25/2008 |
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